第4章 現代女性の悩み ⑤ 女性が働くということは 077P
ウーマン」などと、女性の社会進出が叫ばれて久しいが、もう一度足元を見つめ直す必要があるのではなかろうか。
ワーキングだけをとらえるなら、昔の女性はもっと働いたはずだ。
お百姓は日の出から日が沈むまでの労働が相場であったし、つい最近まで能登では集団出稼ぎもあった。
サラリーマン家庭でも、夫の給料だけでは食べていかれず、手に職のあるものは裁縫などで家計の足しにしていたし、そうでないものは、ごく当たり前のように、多種多様の職場で働いていたのである。
こうして、貧しかった時代から、せめて人並みといわれる生活を願望し、やがて、戦後の高度成長期を迎える。
そして、流行出したのが、「専業主婦」という言葉であるが、これに「三食昼寝付き」なんてばかげたオマケまでついた。
ところで、キャリア・ウーマンの意味であるが、そもそもキャリアとは専門的技能者をさし、その道のプロを意味するものである。
確かに、男社会が敷いてきた社会のレールが、さまざまな分野で崩壊しており、私も女性事業家のはしくれとして、ビジネス界
続く・・・
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