書籍紹介

第7章 女の目から見た男たち ⑥ 男にとって職業とは 178P

公務員も一流企業も、終身雇用という神話が消えつつある。

「天職とは」「職業倫理とは」、それを理解しながら「いったいどういう人生がいいのか、そのためにどんな生き方をすればいいのか」と考えるのが、二十一世紀の命題であるといわれるが、それを自信をもって答えられる者が少ない。

今の男社会を見ると、「生きる」ことに真剣に取り組もうにも、戦後の社会システムがどんどん変わり、しかもスピードが速いため、若者は先を怯(おび)えて自立できず、中高年の働き盛りは人生の波に翻弄(ほんろう)され、老いたる者は不安と寂しさ、もろもろの葛藤(かっとう)に苦しみながら生きているように思われる。

そうした中で、男の権威がだんだん失墜しているのであるが、その一方で、女性は確実に成長し、力をつけてきているのである。

情報にしても、男性と同じ量を同時に得られるので、テレビや雑誌、インターネットで、たいがいのことは学んでおり、そこで身につけた物事の受け止め方や表現方法は、男が想像している以上にレベルや

続く・・・

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