第7章 女の目から見た男たち ④ 子供教育にオヤジは欠かせない 170P
してしまう。
そんなとき女房なら、「あんたら、また何をやってるの、いいかげんにしまっしや」とヒステリックな甲高い声でわめき散らすものだから、口をとがらせ、目に涙をためてこらえていた上が、今度はワッーと大声で泣き出す。こうして仲裁かなんだか分からないまま、子供と親のぎゃーぎゃーの大合唱がはじまるというのが、どこの家でも似たような光景だ。
しかし、そこにオヤジがいれば、子供の見る目も違うというもので、「コラッ」と一喝ボールを投げてやれば、キャッチできない子供らは、下はカチンコチンになり、上は口がワナワナと震えて、立ちどころにその場はおさまるというものだ。それが父親の強さであり、権威というものである。
そして、子供がうまくボールを投げ返してしたときは、その怖いオヤジがうんと褒めてやる。
これほど子供にとって嬉しく自信のつくものがない。
それは、いつも叱られていた先生から、突然褒められたようなもので、いつまでたっても心の糧として残るようなものだ。
騒いでいる「いじめ」だって、形や
続く・・・
«前へ「第7章 女の目から見た男たち ④ 子供教育にオヤジは欠かせない 169P」 ｜ 「第7章 女の目から見た男たち ④ 子供教育にオヤジは欠かせない 171P」次へ»
