第7章 女の目から見た男たち ① 夢を持った男 152P
その間も「何様のつもりだ」と言われ続けた日陰の部分で、女は、男が想像する以上に賢くなっており、その政治家自身のことを、取り巻きの後援者やファンよりも、よく知り、理解している場合だって多いのである。
もっとも、選挙になると各候補者は、まるで政治音痴でも諭すみたいに、できもしないことを演説ぶっている者も少なくないが、しかし、女性なりの冷ややかな目で、「この人、なんとなく嘘っぽいね」と直感しながら、選択されている場合だってあることを忘れてなるまい。
どんな取り巻きが投票しても、一票には違いがないのであり、小泉総理の選挙手法は、まさにその現実を他の政治家より鋭く読み取って、「この人なら、きっと何かをやってくれる」という、大衆と共有する予言というか、そんな印象を与えているようでもある。
ところが、イチローや小泉総理と全く対照的な、初めから闘おうとしないで諦(あきら)めたり、エラーを恐れてノープレー、最もひどいのがこそこそ逃
続く・・・
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