書籍紹介

第6章 こんな女は問題だ ④ 安易な借金癖 136P

加賀や能登では信用組合が、そして県民全体を驚嘆させたのが、「石川銀行」の倒産などと、名だたる銀行なども不良債権やぺイオフ解禁などで四苦八苦しているというのに、消費者金融、俗にいうサラ金業者だけが、なぜか隆盛を極めている。

その推移を見てみると、これらの業者が、貸した金を回収するため、夜打ち朝攻めで債務者の家に押しかけるなど、厳しい取り立てを迫ったため、自殺者や夜逃げが頻発し、いわゆる「サラ金地獄」と呼ばれて、大きな社会問題となった。

それを防止するため、昭和五十年代から法整備が進んで、利息の上限を制限する、いわゆる「出資法」と、業者の貸し付けや取り立てを規制する「貸金業規制法」の、サラ金二法が制定された。

その結果、小ぢんまりやっていた零細金融業者が廃業する一方で、大手業者が芸能タレントなどを広告に使い、新聞や雑誌にまで掲載して、「サラ金は怖い」というイメージを払拭(ふっしょく)しながら、貸付残高をどんどん伸ばしていったのである。

また、それに並行するように自己破産者などの悲劇が増大していった。

続く・・・

  |  

Return to Top ▲Return to Top ▲