第6章 こんな女は問題だ ① 自己中心にしか見えない 120P
でも善人」を演じることが出来るというものだ。
そのサービス業者、いわば仲介人であるが、「うちのクループにいい相手がおりますよ」と勧誘するのが数千にも上って、どんどん需要を伸ばし、女を口説くためのテクニック・マニュアル本もたくさん出ているのである。
相談に訪れた、M子さん(20歳)もこれにハマった、というより自らのめり込んだ一人である。
なかなかの美人で女子短大生というが、相談に訪れた時の服装は、とても学生に見えない雰囲気のもので、大きめの手提げバッグは高級ブランド品。
どうも、近頃の学生というのは、どこにそんな経済的な余裕があるのかと、しげしげ眺めながら、ごく一般の世間話から深刻な雰囲気をやわらげていく。
しだいに、彼女のこわばった表情もめるみ、「ストーカーにあっているのですが、犯人を突き止めてくれませんか」と本音を打ち明けてくる。
「相手に心当たりがないの?」
とそれとなく探りを入れると、メル友で知り合った、「A男かB男でないかと思う」と答える。そして、その理由はこうである。
昨年春から、
続く・・・
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