第7章 女の目から見た男たち ③ 男の使命感 164P
判されるかも知れないが、しかし言いたいことを言わないでいると欲求不満に陥る。特に女の欲求不満というものは、やっかいなものでいろいろ害悪を周りにまき散らすから、やっぱり遠慮しないことにする。
そもそも、愛国心が理解できない男に、妻子や愛する女(ひと)を守れるはずがない、それが私の持論である。
昔の武士もつい半世紀前の兵士たちも、自己の義務と責任を果たさなければ、部隊も自分も、その生存が危なかったのだし、戦死は家族のためであり、同時に戦友への使命感を果たすといった気持ちが込められていたはずである、と私は信じている。
つまり、男の生きがいとは、「自分が自分の使命と思うことを実行すること」でなかろうかと思うのである。
いくら楽園といったところで、一歩間違えれば地獄の奈落(ならく)に落ちることは歴史が証明している。
その時に至って、「お前たちは国家を見捨てたのだ、無責任に問題を放棄したのだ」という非難に、自分ならどうするだろう、という自己への問いかけも、果たして今の日本の男たちはしているであろうか……、とつくづく考えさせられる。
続く・・・
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