第3章 移り行く女性像 ⑦ 新しい時代 057P
たちは「社会に目覚め、より溌剌(はつらつ)と行動的になった」のである。
やがて、高度経済成長の先駆けとともに、人々の意識には、「戦後の日本が終わった……」と定着しつつ、家庭には電化製品が揃って豊かになり、ラジオや映画に変わってテレビが娯楽だけでなく、国民生活から切り離せないものになった。
全国の津々浦々まで、大量のテレビ電波が飛び交い、どこにいても同時に、同じ映像と音声を見たり、聞いたりすることができるようになった。
高校進学率も毎年階段を上るように上昇し、高学歴社会に向けて走り出した。
橋幸夫や舟木一夫の詰め襟学生服に、セーラー服の乙女たちが胸をときめかした。
そんな中で、昭和三十九年に「東京オリンピック」が開催された。
日紡貝塚の女子バレーボール・チームが金メダルの偉業をなしとげ、それが今の柔道の田村さんやマラソンの高橋さんのような、女性が世界に羽ばたくステップになっているのである。
昭和41年、イギリスからビートルズがやってき
続く・・・
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