第7章 女の目から見た男たち ① 夢を持った男 151P
構造改革に、強い信念と妥協を許さない手腕を発揮していることに、私も将来を託して声援と喝采(かっさい)を送っている一人である。
この難局に、永田町論理でなく、タイミング良く国民論理で選んだ総理であったことに、ホッと安堵感を抱いているのは、私だけではあるまい。
果たして、保守実力者の野中さんや青木さんら長老や最大派閥の元総理の橋本さん、あるいは野党の鳩山さんや菅さん、小沢さんらがすっかり影を薄くしてしまったような感じがする。
早い話が、私のような女性の多くは、政治について新聞やテレビでおぼろげながら、そうかなと理解し、後は感情と世間一般の声で判断するほうであるから、いくら政治家や評論家がきれいごとを並べても、おいそれと納得しないのである。
かと言って、いまだに政治の世界に固定観念のようにある「男が賢くて、女が劣る」という卑下した考えではない。むしろ、戦後新憲法のもとで成人女性が選挙権を得てから、既に半世紀余も過ぎており、
続く・・・
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