第6章 こんな女は問題だ ② 大人に成り切れない 128P
の式場に模擬日本刀まで持ち込んで警察に捕まる一方で、いつの時代でも「若者をそんな目で、見てはいけない」とオベンチャラを並べる、毒にも薬にもならない「良識派」を称するものが出てきて、そんな者の口車に乗せられたのか、高知県の橋本知事までが、彼らと二時間近くも話し合い、紅茶まで出したという。
そのうえ、記念写真を撮ったというから、そんなことで、いい人生を教え込んだつもりなら、それこそ「おめでたい」というもので、「来賓のあいさつは、『おめでとう』だけでいい」などと注文までつけられるのだ。
結局は、彼らに対して誤った見返りを与えたことになり、良識ある若者よりも、無法者の方を、「勲章」をもらえたとVサインで喜ばせただけのことである。
いつの世にも早熟な子がいたし、晩生(おくて)の子もいたが、成熟の度合いをしっかり見守り、その子なりに上手に対処できる者が、かつては大人と呼ばれた。
しかし、今は齢をとれば誰だって大人になれるし、しかも、あのバカモノらのように実社会というものを全く知らず、成人
続く・・・
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