第1章 北陸の女性 ① 土地に根付いた人柄 007P
商売人という印象。もし腹の中を疑うなら、初めから眉にツバをつけてかかったほうがよさそうな気がする。
「越前男に加賀女」というのも、ぼっこい石川の女性が、福井の男の口上手とネチッコさに乗せられて、ついついぺースにはまってしまう、と考えればなんとなくうなずけるようでもある。
こうした人柄は、交通や通信網の飛躍的発達で、格差がだんだん薄らいできたといわれるが、しかし、永年培われた本質部分はさして変わりがないようである。
いっそう三県人を漫才に見立てると、よく理解できるのでなかろうか。
富山県人が、あの気性で突っ込みをやる。
福井県人が、本音を隠してボケ役を演じる。
しかし、お互いにギャラはしっかりと受けとっていく。
それを、招待席で着飾って、ゲラゲラ笑いこけているのが石川県人であろう。
続く・・・
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