第1章 北陸の女性 ① 土地に根付いた人柄 005P
とを身につけ、常に着飾っておりたい、あのキリギリスのように……
だから、その中身といえば後でガッカリさせられることが、少なくないことも確かである。
半面 へつらうようにしてお願いごとをすることに無頓着で、それも菓子箱でことをすまそうとする、いじましところが見えないこともない。
人はまた、これを「加賀の大風呂敷」とも呼ぶ。
対照的なのが富山県人で、どちらかといえば、直線的思考で行動的といえよう。
女性でも、「わしゃ(私)」とか「……ちゃ」「……られ」をつける言い回しは、バイタリィーそのものか、下品と受け取るかは説の分かれるところである。
総じて、働きもので蓄財に精力的であるので、嫁にすれば男は一生食いっぱぐれがない。ところが良いには悪いがつきもので、自我を押し通そうとし、自説を曲げようとしない頑固さを備えているので、女を食べさせることができない能無し男は、あっさり切り捨てゴメンとやられるのを覚悟しなけれ
続く・・・
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